先日渡米した際に、友人とその娘たちの女性4人で日米美人談義に花が咲きました。友人の2人の娘は20才と18才、まさに盛りの花を見ているような美しさです。
彼女たちとどのような女性が美人なのかと話していて、日米で食い違ったのが“色白”と“小顔”です。アメリカでは肌の色が白いというのは必ずしも美人の条件ではないようです。美肌は必要ですが、肌は白いより健康的に小麦色に焼けた肌の方が魅力的とのことです。確かに我国のほとんどの女優さんは色白の美しい肌の持ち主ですがアメリカの女優やスーパーモデルは色白でない人も多いようです。
次にどうしても理解してもらえなかったのが“小顔”です。アメリカ人にとって顔の大小は全く問題にならないようです。そもそも“小顔”に該当する英語がないのです!“小顔”を文字通り訳して「small
face」と言っても彼女たちはチンプンカンプン。なぜsmall face が美人なの?と尋ねられ、もし顔が大きいのがだめなら、髪の毛をカールさせて髪の毛で顔を覆って、顔の見える部分を少なく見せればどうなのって聞かれました。私は
small faceという表現がそもそも適切でないことに気づき頭の大きさ、つまりhead
の大小について説明しましたが、これも全く分かってもらえなかったのです。
我国では女性雑誌やファッション誌に、小顔に見せる特集記事が度々掲載されていますが、アメリカでは顔が小さいことはあまり意味がないようです。そう言えば義母が「あの人は顔が大きくて立派だ」と表現していたことを思い出しました。我国でも以前は顔の大きさは問題にされず、むしろ大きい方が良かったのかもしれません。
私は往年の時代劇俳優の驚くほど大きな顔を思い浮かべながら、目の前の“小さな顔”のアメリカ人の友人は彼の半分位の大きさかしらなどと考えていました。
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